あまかみバンパイア 俺、日嗣学園2年の来須礼樹。何の変哲もない学園の、ごくありふれた学生だ。それは幼馴染の綾とヘンテコなコウモリを助けたのが全ての始まり。コウモリに導かれて、学園の地面を掘ってみると現れたのは3つの棺桶だった。フタを開けたらなんとビックリ。入っていたのは美少女3姉妹!しかも吸血鬼だって!?1人は勘違いの一目ぼれ娘、撫子。1人は今時強気のツインテール、梨緒。1人は何を考えているのか分からない、亜利子。そんな浦杜3姉妹が、次の日クラスに転入してきやがった。逆らったら血を吸う、なんて脅して人をこき使いやがって……。今に見てろよ。いつかまた、土の中に返してやるからなっ。紆余曲折にして本末転倒。果たして平和な日常は帰ってくるのか。愛と青春のバンパイアコメディ、始まり始まり~。 |
暁の護衛 罪深き終末論 大都市の上空をヘリが舞う。報道カメラが、その場所を映し出す。経済成長を遂げた日本が抱え込んだ唯一にして最大の負債。『禁止区域』人間として認められない者たちが逃げ延びる最後の砦。数千名にも及ぶ警察官が、禁止区域を包囲していた。『禁止区域強制退去法案』執行の日。それは、禁止区域に住まう住人たちを一人残らず捕獲する計画であった。まもなく追い詰められるであろう、禁止区域の住人。彼らは責められるために生まれたわけじゃない。ただ生きたかった。束縛されず、己が意思のまま、ありのままに。ただ人として認めてもらいたかった。やがて……突入の時刻がやって来る。―――それは海斗たちにとって、日常の終わりを告げる瞬間であった。 |
黒瞳皇 ザ・パーフェクトエディション 後編 ボッサール国は、ロハン帝国とジェルド帝国の大国に挟まれた小国。その位置関係によって、微妙な外交バランスを保ちながら独立を維持してきたが、同国の国王が崩御し、その息子であるイシルドゥア(イシル)が王座に就いたことで事態は急変。イシルが未婚であったことから、両大国がそれぞれの皇女を送り込んで、王妃として迎え入れてくれまいか、と迫ってきたのだ。さらに、イシルが皇女らに対する夜伽が一方に偏ってしまうだけで、両国どちらかが領土に侵攻してくるというから穏やかではいられない。小国ボッサール国の命運を賭けて、美しき二人 |